今回は顕正新聞平成11年9月1日号の内容を紹介いたします。
高森先生、魂の葬式を力説
平成11年7月25日、アニメ映画『世界の光・親鸞聖人』シリーズ完結を記念する仏教講演会が、東京国際フォーラム(千代田区丸の内)で開催された。
高森先生は、親鸞聖人の常のお言葉「親鸞閉眼せば賀茂河にいれて魚に与うべし」の真意を開顕された。
午前8時、受け付け開始前から、会場の周りに長蛇の列。エスカレーターで、一、二階席に分かれた講演会場へ向かう。ステージにお仏壇はなく、聞法はすべて椅子席で行われる東京国際フォーラムでのご法縁である。
東京駅、有楽町駅に隣接し、交通の便は抜群、首都圏各地から予想を上回る参加があった。
午前10時、まず、完結編で親鸞聖人を演じた声優・柴田秀勝氏がステージに。柴田氏は、連日の舞台公演の合間を縫って駆け付けた。聴衆を引き付けるトークで完結編制作時の苦労談を語り、司会者から、「特に心に残っている台詞は」と尋ねられると、「やはり『一向専念無量寿仏』ですね。何度も出てきますから」と答え、会場から大きな拍手がわいた。-
完結編を上映
続いて、10時15分から、『世界の光・親鸞聖人』完結編の前半が上映され、正午まで、高森先生ご講演。
昼休みには、ロビーに仏法質問コーナーが設けられ、講師が、参加者の疑問に答えていた。
午後の部は、2時から完結編の後半を上映。高森先生は、引き続き午後4時まで、
「親鸞閉眼せば賀茂河にいれて魚に与うべし」
『改邪鈔』
の聖人の御心を明らかに説き切られた。
世間では盛大な葬式や法事、立派な墓を造ることに力を入れ、死者の冥福を祈るのが通例となっているだけに、このお言葉は衝撃的である。
親鸞聖人は、信心決定した時をもって魂の臨終であり、葬式だと教えられた。肉体の葬式に力を入れず、早く魂の葬式、即ち信心決定に力を入れよ、と戒められたお言葉である。
「死に様の良し悪しや墓などが、自分の後生にまったく関係ないことが分かりました」
「葬式や法事、墓番が仏教だと思っていましたが、とんでもない間違いでした」
「平生に無明の闇を破っていただき、いつ死んでも浄土往生間違いない身になる以外、絶対に助かる道がないと知らされました」
真実の仏法を知らされた参加者は、驚きと感動を胸に帰途についた。
編集後記
親鸞聖人は、平生、弥陀に救われた時が、魂の臨終であり葬式であると教えられました。
それを覚如上人は、
平生のとき善知識の言葉の下に帰命の一念を発得せば、そのときをもって娑婆のおわり臨終とおもうべし
『執持鈔』
意訳:平生に、善知識の教えに従って、一念の弥陀の救いに値った時が、この世の終わり臨終である
とおっしゃっています。
されば信心獲得した人は、もう、葬式が終わっているのです。だから後の、セミのぬけがらのような肉体の葬式などは、問題でないのです。
「つまらんことに力を入れて、大事な魂の解決を忘れてはなりませんよ」と、最後まで、真実の教えを叫び続けてゆかれた聖人のお言葉が、「親鸞閉眼せば賀茂河にいれて魚に与うべし」のお言葉なのです。
一日も早く、魂の解決をさせていただけるよう、浄土真宗親鸞会東京桜台会館で阿弥陀仏の本願を聞かせていただきましょう。