顕正新聞、平成10年11月1日号の内容を紹介します。
東京国際フォーラム 真実に燃ゆ
秋晴れの下、街路樹が風にそよぐ平成10年10月11日、東京都千代田区・東京国際フォーラムで、高森先生講演会が開催されました。
高森先生は大会場を埋め尽くす聴衆を前に、『観無量寿経』に展開された「王舎城の悲劇」の真意を説き明かされ、「どんな人をも一念で絶対の幸福に救い摂る」と誓われた阿弥陀仏の本願真実を詳しくご解説くだされました。
旧東京都庁跡に昨年建設された同会場は東京駅に隣接し、知名度、交通の便、抜群のモダンな大講演会場です。
首都圏の人々が仏縁を結び易いように、ご講演は昨年同様、椅子席で聞法する文化講座形式で行われました。
開場と同時に、多くの参詣者が受付にあふれ、案内係がスムーズに会場に誘導していました。
午前9時、アニメ映画『親鸞聖人と王舎城の悲劇』の前半が上映され、迫力ある大画面が観衆を引きつける。
10時20分、高森先生がご登壇され、「親鸞聖人の見られた王舎城の悲劇」との演題でのご講演が始まりました。ブラジルから前日来日した法友も参詣し、会場ではポルトガル語の同時通訳もありました。
昼の休憩時には、5階のレセプションホールで初参加の人たちが食事を取りながら友人や講師に熱心に質問し、歓談する光景も見られました。
午後1時30分からは、『親鸞聖人と王舎城の悲劇』後半が上映され、2時20分から高森先生のご講演が再開。
「王舎城の悲劇」を親鸞聖人がどのように見ておられたか徹底的に明らかにされ、4時に拍手とともにご降壇なされました。
参詣した浄土宗の住職は「王舎城の悲劇の不明部分を詳説していただき、また現代社会と仏法との結びつきもよく知らされました。檀家にもよく話していきたい」と話していました。
編集後記
王舎城の悲劇を、親鸞聖人がどのように見られていたのか、改めて学ばせていただきたいと思います。
極楽浄土への往生を希求する韋提希夫人に、釈迦は定散二善を説かれます。
これが『観経』の説法であり、阿弥陀仏の18願の救いにあわせるための釈迦の方便でありました。
釈迦弥陀は慈悲の父母
引用:高僧和讃
種々に善巧方便し
われらが無上の信心を
発起せしめたまいけり
王舎城の悲劇は仏方が芝居をしてまで示された三願転入の道のりです。
これからも浄土真宗東京桜台会館で、正しい親鸞聖人の教えを聞かせていただきましょう。